米国大統領候補のディベートはどうなる？
8月3日のNY Timesの
“Election Live Update”
では、「民主党のカマラ・ハリス副大統領が党の指名を獲得するのに十分な数の代議員の支持を獲得した発表した。」と報道したと言うことで、民主党もバイデン大統領の2024年の大統領選挙不出馬に始まった混乱も、手続き的にも一旦収束し、本格的な大統領選挙に突入している。
マラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領の討論会の可能性に関する状況は、依然として、流動的のようである。
当初は2024年9月10日にABCニュース主催でトランプとバイデンの討論会が予定されていた。 しかし、バイデン氏が大統領選挙戦から離脱したため、この日程は不確定となっている。
7月25日の
“CNBC‘Let’s go’: Harris agrees to debate Trump, accuses him of ‘backpedaling’ on Sept. 10 date”
によると、
「民主党候補の最有力候補であるカマラ・ハリス副大統領は、共和党のライバルであるドナルド・トランプ前大統領と「討論する用意がある」と語った。 ハリス副大統領によると、彼女とトランプ氏は以前から9月10日に対決することで合意していたという。 トランプ氏は今週初め、ABCが主催する討論会に参加することを”好まない”と示唆していた。」
と報道している。
一方、7月24日の
“Fox News Proposes Donald Trump-Kamala Harris Debate For September 17”
によると、
「Fox News Mediaのエグゼクティブ・エディターであるジェイ・ウォレスと政治担当副社長のジェシカ・ローカーは、ドナルド・トランプとカマラ・ハリスの両陣営に対し、9月17日にペンシルベニア州で行われる大統領選討論会の開催を提案する書簡を送った。」
と報道した。
8月3日のabc Newsの
“Trump says he agrees to Fox News debate with Kamala Harris on Sept. 4”
では、
「ドナルド・トランプ前大統領は、9月4日にカマラ・ハリス副大統領との討論会を開催するというFox Newsからのオファーに同意したと、金曜日遅くにソーシャルメディアに投稿した。トランプ前大統領はジョー・バイデン大統領との一騎打ちを望んでおり、当初は9月10日にabc Newsで討論会が予定されていた。 しかし、先月バイデンが選挙戦から離脱し、ハリスが民主党の推定候補となった後、トランプ前大統領は副大統領との討論会に応じるかどうかについては態度を保留していた。」
と伝えた。
これに対して、ハリス副大統領は一貫してトランプ前大統領と討論する用意があることを表明してきた。
彼女は以前から予定されていた9月10日の討論会に同意し、討論会の舞台で彼女と対決するようトランプ前大統領に公然と挑んできた。
前述した通り、8月3日現在、トランプ氏は9月4日にフォックス・ニュースでハリス氏と討論会を行うことに合意しており、もし、これが実現すれば、今選挙サイクル2回目の大統領討論会となり、トランプとハリスの初対決となる。
今年、バイデン大統領とのCNN主催の第一回目のディベートでは、バイデン大統領を最初から大統領選から引きずり下ろす目的があったんだと推察するが、それが故に、候補者への質問等も比較的フェアな印象を受けたが、ハリス副大統領とのディベートがabc News主催になれば、トランプ前大統領台に不利になるような質問、ハリス副大統領が有利になるような質問は十分想定できるだけに、トランプ前大統領がFox News主催のディベートに合意したのも納得感はある。
8月3日の
“Trump agrees to debate Kamala Harris on Fox News”
の報道によると、ディベートのフォーマットは以下のようになっている。
- 日付： 2024年9月4日
- 場所： 討論会はペンシルベニア州で開催されるが、州内の具体的な場所は未定。
- 司会者： 司会はFOXニュースのアンカー、ブレット・バイヤーとマーサ・マッカラムが務める。
- 形式とルール： ルールは6月27日のCNN対バイデン戦と同様。 無観客だったCNNの討論会とは異なり、Fox Newsの討論会にはアリーナの聴衆が参加する。
- マイクコントロール： Fox News幹部は、討論中の秩序を保つため、候補者が発言していないときは候補者のマイクをミュートするというアイデアに前向きである。
