The Rubin ReportのDave Rubinがこのインタビューでは、女優シェリル・ハインズが、新刊『Unscripted』の紹介を軸に、政治的騒動、夫ロバート・F・ケネディ Jr.(RFK Jr.)の選挙活動、そして代表作『ラリーのミッドライフ★クライシス(Curb Your Enthusiasm)』での舞台裏について率直に語っている。
冒頭では、彼女が『The View』に出演した際、番組ホストたちが自身ではなく夫の政治理念を激しく批判してくる異様さについて言及する。以前は作品について穏やかに語れたのに、現在では政治的質問が先行し、まるで夫の代理人として尋問されているような気分になるという。彼女は、左派の一部では感情的な拒絶を受ける一方で、保守派の多くが意外なほど温かく受け入れてくれたと語り、そのギャップに驚きを示している。
政治的重圧について触れる一方で、対照的に『Curb』での経験がその状況を乗り切る助けになっていると説明する。即興を軸とする同作の撮影方法は、どんな予測不能な質問にもその場で反応し、瞬時にユーモアや誠実さで返すスキルを鍛えてくれたという。シェリルは、脚本が存在しない撮影現場での体験、ラリー・デイヴィッドが俳優に与えるわずかなプロンプト、そして2台の手持ちカメラで長回しされる撮影手法などを具体的に語り、その即興文化がどれほど自由で刺激的だったかを説明した。たとえば、出演者同士で事前打ち合わせをしようとしたゲスト俳優にラリーが「僕らはそういうことはしない」と一刀両断した話は、同作の独特な制作スタイルを象徴していた。
インタビュー中盤では、シェリルが作品内での離婚ストーリーによって出番が減った時期の感情も明かされる。彼女はラリーとの夫婦役に強い愛着があり、劇中で他の女性と踊るラリーを見て思わず本気で切なくなったと語る。ラリーから「次のシーズンには出演しない」と電話で告げられた時の心境も率直に語り、作品に対する深い愛情とプロとしての節度の間で揺れたことが伝わってくる。また、テッド・ダンソンやボブ・アインスタイン、リチャード・ルイスら共演者の魅力的なエピソードも数多く披露され、特にリチャードの優しく誠実な人柄については、シェリルが涙をこらえながら回想する場面も印象的である。
後半では、夫RFK Jr.の政治的旅路についての個人的体験が語られる。民主党で出馬した当初から、彼の政策と党の方向性の相違により、最終的に無所属へと転じていく過程は、シェリルにとっても予期せぬ展開だったという。デニス・クシニッチから独立系への転向を初めて勧められた時、彼女も夫も「まさか」と考えたが、結果的に現実が後から追いついた形になったと話す。また、彼の健康哲学(加工食品やシードオイルを避けるライフスタイル)についても触れられ、彼の強い意志と、時々誘惑に負ける“人間味”が微笑ましく語られた。
インタビュー終盤では、シェリル自身の今後のキャリアについて触れ、現在は映画制作にも携わっていることを明かす。政治、演技、家族という複数の領域が自分の人生で自然に混ざり合い始めていると述べ、初期の混乱を乗り越えて新しいバランスを見つけつつあると語る。そして最後には『Curb』好きのファンが喜ぶエピソードとして、家族のクリスマス伝統を元にした「クッキーのキリスト誕生シーン」の回や、死の場面で涙したところラリーに「泣くな、すぐにジェフに金を要求しろ」と叱られた話など、笑いと優しさが入り混じる思い出を披露し、インタビューは温かい雰囲気のまま締めくくられた。
