Col Doug Macgregor: Russia Marching West, Talks Have Changed NOTHING

Daniel DavisのDeep Diveにマクレガー大佐が登場。

① ロシアの軍事優位と米欧の限界

動画冒頭でマクレガー元大佐は、「ロシアが必ず勝てると確信している唯一の戦争は、まさに今のウクライナ戦争だ」と断言する。地理的に戦場がロシアのすぐ近くであり、ロシアは短期間で巨大な戦力を前線に送り込むことができる。一方、米国は距離・補給・戦力集結能力の面で「そもそも勝利の可能性がない」と説明する。欧州諸国も軍事力・民意・政治意思が欠如しており、ロシアに勝てる現実的シナリオが存在しない。つまり、「この戦争は構造的にロシアが勝つ設計になっている」というのがマクレガーの分析である。

② 米国政治の腐敗構造と戦争推進勢力

マクレガーは、米国の指導層が国益ではなく“献金者”(軍需企業、親イスラエルロビー、AIPAC、レイセオン、ロッキードなど)に操られていると繰り返し指摘する。

特に、トランプがゼレンスキーに対して「あなたにはカードがない」と現実を突きつけていたにもかかわらず、最終的に強硬路線を続けたのは「自身の主要献金者がゼレンスキー側にいたからだ」と説明する。

米国のテレビ解説者や政治家が一斉に対ロ強硬路線を叫ぶ背景には、軍需利益、外交ロビー、イスラエル系の地域戦略など、国益とは別の動機があると批判。

マクレガーは「FoxやCNNの解説者には名前の下に“収入源”を表示すべきだ」と言い、米国政治が特定利益集団の支配を受けている現状を強く問題視する。

③ ゼレンスキー政権の弱体化と欧州主導への転換

ゼレンスキー政権は内部崩壊が進み、欧州諸国も戦況の悪化を認識しているものの、依然として「ウクライナ擁護」の幻想を維持し続けている。

マクレガーは、ゼレンスキーと側近が最終的にイスラエルへ逃亡し、刑事訴追回避のために亡命すると欧州筋からの情報として述べる。

欧州政治家(スターマー、マクロン、ショルツなど)はロシア軍の損失を100万人と誇張して語るが、これは完全な虚偽であり、国民向けの宣伝だと断言。

特に英国では、保守党・労働党どちらも「より強硬にウクライナを支援せよ」と競い合い、国論と乖離している。マクレガーは「彼らは全員同じ利権構造に属しており、政党対立はまやかしに過ぎない」と言う。

④ ロシアの外交姿勢:勝利確信と同時に “交渉余地” を維持

興味深いのは、ロシアは圧倒的な軍事優位を持ちながら、依然として交渉の扉を開いている点だ。

ラブロフ外相は、米国の28項目・19項目の和平案について「我々はいつでも交渉に応じる。しかし文言の詳細は要調整だ」と発言している。

プーチン自身も軍服姿で「軍事目標はすべて達成する。交渉によっても軍事によっても」と語り、ロシアが最終的な勝利に揺らぎがないことを示している。

一方で、マクレガーは「ロシアはすでにドニエプル川までの進撃を現実的選択肢として検討している」と述べ、最終的にはハルキウとオデッサの両都市をロシアが確保する可能性が極めて高いと予測している。

⑤ 欧州政治の崩壊予測と歴史的パラレル

マクレガーは欧州政治の崩壊を強く予測する。

英国は政治・経済・金融の三重危機にあり、スターマーは「英国史で最も嫌われた人物」とまで言われる状態。

情報統制がMI6と報道機関によって長年構築され、ソ連時代の宣伝体制より強固になっていると批判する。

また、1863年のデンマーク戦争で首相パーマストンが「武力介入は不可能」と現実的判断を下した歴史例を引用し、「当時の英国は今より遥かに強大だった。それでも戦争の限界を理解していた。いまの欧州指導者はその知性が欠如している」と述べる。

最終的に、マクレガーは以下を予測する:

欧州は政治崩壊と社会不安の時代に入る

新しい政府が誕生し、対ロ戦略は180度転換する

将来の欧州政府は「ロシアとの戦争には一切関心を持たない」ようになる

⑥ 戦争終結シナリオ:ロシアの「西進」で幕引き

ロシア軍は今、戦場の主導権を完全に掌握し、ドニエプル川までの“開けた進撃路”を持つ状態とされる。マクレガーによれば、

ロシアは今年末までに軍事的に戦争を終結させる能力を手にしている。

唯一の不確定要素は欧州政治の崩壊速度と、ウクライナ政府の退場タイミングである。

トランプは28ポイント計画を提示したものの、自ら政治的中心に立てない協議には興味を示しておらず、軍事援助も“実質無効”になると見られている。

結論としてマクレガーは、「現状維持が続く限り、ロシアは西へ進み続ける。それが戦争の帰結だ」と締めくくっている。

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