“Make Europe Great Again”(MEGA)とは何か?

ハンガリーのヤーノシュ・ボーカEU担当大臣は、7月1日から6ヶ月間、世界最大の貿易圏である欧州連合(EU)を率いることになりますが、”Make Europe Great Again”(MEGA)(ヨーロッパを再び偉大に)をモットーにして、EUの議長国を務めると発言して、注目を集めています。

6月18日にabc Newsは“For Trump it’s MAGA, but Hungary’s Orbán is going MEGA at the European Union’s helm for six months”の記事をアップして、以下の要領で、ハンガリーのMEGA発言を報道しています。

ハンガリーのポピュリスト政権は、“Make Europe Great Again”(MEGA)をモットーにして欧州連合(EU)の議長国を務めると発表した。

ハンガリーの担当大臣は、EU議長国としての活動について説明し、一緒になって強くなることを期待していると述べた。

ボーカ氏は、ドナルド・トランプのスローガンとは異なり、ヨーロッパに焦点を当てたものだと主張している。ハンガリーの首相は、ハンガリーのEU議長国としての計画をトランプの人気スローガンを借りて説明し、「ヨーロッパを再び偉大に!」と述べた。

EUの議長国は加盟国の持ち回りである。

このポストは実質的な権力はほとんど持たないが、そのおかげで各国は欧州の優先課題を上位に置くことができる。

例えば、スペインは昨年の任期を利用して、カタルーニャ語やその他の地域言語の承認拡大を推し進めた。

ハンガリーはEU議長国として、経済競争力と成長、防衛産業の強化、国境管理の改善、EU拡大政策の実力主義への重点を置く予定であると述べた。

RTも6月19日の“Hungary unveils MEGA slogan for EU presidency”と言う記事の中でこのハンガリーのMEGA発言を取り上げています。

この記事では、『2016年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが掲げた「アメリカを再び偉大にする(MAGA)」という標語との類似性を、観測筋はすぐに指摘したが、フランス通信によると、ボーカEU担当大臣はハンガリーのモットーとトランプ大統領のモットーが似ていることはさほど重要視せず、「ドナルド・トランプがヨーロッパを偉大にしたいと思ったことがあるとは知らない」と冗談を言った』と報道されています。

また、この記事の中で『ハンガリーは「非常に困難な環境」の中でEUの手綱を引き継いでいる』、とボーカ氏は付け加え、ウクライナ紛争を指して「近隣での戦争」を引き合いに出しました。

また、この地域が対処しなければならない喫緊の課題として、不法移民を挙げています。

近年、ハンガリーはEUやNATOの中で異端児として有名で、欧州委員会も同政府の民主主義の後退を懸念し、ハンガリー政府への数十億ユーロの資金を凍結して来ました。

また、ハンガリーはまた、EUの規則と明らかに矛盾する独自の移民政策をとっているとして、EU内で批判にさらされています。

欧州司法裁判所は先週、ハンガリー政府に対して、国際的な保護手続きへのアクセスを制限し、第三国人を不法に排除したとして、2億ユーロの罰金を科しました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール